士郎正宗。漫画家。
独特の超濃密な画風で有名な、SF作家です。
読書量が半端ではないので、その漫画で語られる蘊蓄の量も半端ではありません。
初めて読む時は、欄外に語られる情報の量に驚く人が多いでしょう。
作品リストは、次のようになっています。
アップルシード(1〜4) | 青心社 |
アップルシードデータブック | 青心社 |
アップルシード総集編 士郎正宗ハイパーノーツ | 青心社 |
ブラックマジック | 青心社 |
ブラックマジックM66絵コンテ集 | 青心社 |
仙術超攻殻ORION | 青心社 |
ドミニオン | 青心社 |
ドミニオン・コンフリクト編1 | 青心社 |
INTRON DEPOT | 青心社 |
攻殻機動隊 | 講談社 |
アップルシードは、彼のライフワークのようなもので、
種として黄昏を迎えた人類と、
人類によって作り出された新しい人類達との世界が描かれています。
バックボーンになる知識を読む側に非常に多く要求しますので、
できればデータブックを読んでおきたいところです。
ブラックマジックは彼の初期の作品で、
彼自身の絵コンテでアニメ化されました。
なかなか良い仕上がりになっています。
LDは以前はメーカー品切れでしたが、最近再プレスされたのでしょうか、
秋葉原の店頭で良く見かけます。
仙術超攻殻ORIONは、日本の古代神話にアイデアを求めた作品で、
SF的世界観と神話との融合が非常に面白いものです。
何より、漢字の持つイマジネーションをこれほど引き出している作品は、
他にはそうはないと思います。
ドミニオンは、お気楽・タンク・ポリス・アクションといった感じの作品です。
コンフリクト編になると、少しビターな感じが加わって、
私はこちらの方が好きです。
INTRON DEPOTは画集です。彼の精緻なイラストが大判で見られます。
攻殻機動隊は、近未来を描いた名作です。
彼はカウンターテロの特殊部隊を描くことが多いのですが
(アップルシード、ブラックマジック)、
この作品はその中でも最高の部類に入ると私は思っています。
押井守により
映画化されました。
基本的に、読み流してわかるような簡単な漫画ではないので、
それなりの覚悟をして読むことをお勧めします。