横山 大作, 近山 隆 "計算連続体モデルに基づく仮想機械の仕様" ソフトウェア科学会 第19回大会, (Sep. 2002).

概要

近年、計算機のメモリ階層は深化し、RAMモデルと現実との乖離は著しいものがある。 また、クラスタや大規模分散計算等、各計算機間の通信遅延やその違いを無視できない 並列環境が一般的になっているが、現状の並列計算コストモデルは、通信遅延の 差異を考慮しないものや特定のネットワークトポロジに特化したものしか存在しない。 我々は、単一計算機内のメモリ階層から計算機間のネットワーク遅延の差異までを 統一的に記述できる計算量モデル、「計算連続体モデル」を提案した。 本稿では、このモデルの検証の基礎となる仮想機械の仕様について述べる。

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